少子化、離職率に対抗!
新竹RT Baker HouseがAIで営業効率アップを目指す

2022 年 8 月 19 日

新竹の人気ベーカリー RT Baker House は、1993年のワークショップから始め、立ち上げ当初の創業理念である「ポジティブに積極的に、効率の良い良好な職場環境を保ち、美味しい商品を多くの方に召し上がっていただく」ことを徹底し、「良いもの」だけを追求する純粋な志ざしで、新竹の人々に30年以上愛され続けてきた。

台湾ではこの30年間に深刻な少子化が進んでおり、統計によると、1980年代に出生した台湾人は約40万人だったが、2021年には15.3万人となり、過去最低を記録した。人口のマイナス成長は2020年から始まっており、人口減少は各産業にさまざまな形で影響を及ぼしている。RT Baker Houseも例外ではない。

RT Barker Houseでは、将来、少子化によってもたらされる影響、また小売業界が元々抱える離職率の高さという問題は、いずれ人材確保の問題へと発展し、新人教育コストにも影響を及ぼすであろうと懸念していた。しかし、初心に戻ることで「働きやすい環境作りこそが最大にして最良の解決方法」であるという考えに思い至った。スタッフが楽しく働ける環境を整えることで、商品品質、サービス品質共に向上させることができ、ひいては顧客の満足度にも繋がるという好循環が生まれる。そこでRT Baker Houseは、ViscoveryのAI画像認識を導入することを決定し、レジ作業の簡略化と効率化を向上し、新人スタッフの教育コスト削減を実施することとなった。

▲ RT Baker House は Viscovery と提携しAI画像認識を導入、レジ作業の簡略化、新人スタッフの教育コスト削減を実施

単純作業はAI画像認識システムに任せ、人にしかできないサービスを
「画像認識技術」は既に顔認証やナンバープレート認証としての利用が始まっているが、ViscoveryのAI画像認識技術は、無包装のパンやケーキ、果物、野菜、トレイに乗せた定食セット等の識別が可能で、もちろん包装されている商品も問題なく識別する。また、パンやクッキーギフト等、異なる商品が複数個混在していても1秒で認識が完了するため、RT Baker Houseの即戦力として活躍している。これまでレジスタッフは肉眼で商品を確認し、一つ一つPOS入力していたが、その手間が解消され、レジ作業時間が大幅に短縮されることとなった。

少子化および労働人口の減少で人件費が増大することが見込まれるが、単調な重複作業をAIに任せることで、もっと有意義な仕事を人に担わせることができる。ひいてはスタッフの自己価値観、そして仕事への意欲も向上へと繋がる。104人力銀行(※台湾の求人サイト)の研究結果(2021年調べ1)では、求職者は給与、福利厚生という条件面の他、「自己成長の実現」、「良好な職場環境」への関心も高いという。RT Baker Houseは、AI技術の導入によるレジ作業簡略化にともなって、スタッフに「人にしかできないサービスの提供」を促し、自己価値観の向上に繋がることを期待している。

また、小売業界における人材不足の解消方法の一つとして、お客様自身で操作するAIセルフレジの導入も検討中だ。

AI画像認識で新人スタッフ教育の時間を削減
AIの導入は、単調なレジ作業の負担軽減の他、新人スタッフの教育時間の短縮にも繋がることとなった。通常、焼き立てパンは無包装で提供するため、商品バーコード等を付けることができない。レジ作業はスタッフの記憶力頼みとなるが、覚え違いによるミスは売上に直結し、お客様の心証をも害してしまう。ベーカリー経営において「スタッフに全商品を把握させる」ことは必須であり難関だ。加えて、小売業界は離職率が高いこともあり、スタッフ教育におけるコストは決して低いとは言えない。ViscoveryのAI画像認識システムは、操作方法も単純明快、すぐに便利に使いこなせるようになる。コンピュータが全ての商品データを網羅しており、新人スタッフは基本の新人教育を受けたあとすぐにでもレジ作業を担当することができる。

府後店の黄店長は「これまで新人スタッフ教育に1〜2ヶ月かけていましたが、AI認識システムを導入してからは1〜2週間にまで短縮でき、とても助かっています。新商品がいくつか同時に販売開始になるときなどは必死になってパンの名称を覚えたものですが、それも必要無くなりました」と話す。

黄店長はまた「レジ作業が速すぎる、というお客様の声もありました。POS打ち込みの時間がなくなったので、今度はこちらがお客様のお支払いを待つようになったんです。このスピード感に最初は戸惑いもありましたが、今はとても効率が良いと感じています。また、お客様の多くは買い物袋を持参していて、ご自身で商品を袋入れされるので、スタッフが商品に触れる機会がほとんどありません。その点についても清潔で安心感を持っていただいているようです」と話す。

▲ AI画像認識システムは、単調なレジ作業の負担を軽減し、新人スタッフのトレーニング時間も有効に削減

導入はスムース、同日、全支店に設置完了
今年(2022年)7月、2ヶ月間の試用期間を経て、ViscoveryのAI画像認識システムがRT Baker Houseの全支店(8店舗)に導入された。RT Baker HouseのPOSシステム保守を担うFitSoftシステムの協力のもと、同日中に8店舗全ての設置を完了させた。ViscoveryのAI画像認識システムの構造は至ってシンプルで、既存のPOSレジソフトとの互換性も高い。そのため、導入コストを低く抑えられる。現在、新竹竹北から苗栗頭份の各支店でこのAIシステムを使ったショッピングが体験できる。RT Baker Houseは、自慢の商品に加え、AIシステムの導入によって、スタッフとお客様の平凡な日常にハッピーが訪れることを願っている。

▲ ViscoveryのAI画像認識システムは2022年7月、新竹RT Baker Houseの全ての店舗(8店舗)に導入された

【出典】
1
 104人力銀行研究 (2021)。您知道「求職者想要什麼」嗎?徵才透過2招投其所好,搶人才直接贏在起跑點。取自網址:https://pro.104.com.tw/vip/preLogin/recruiterForum/post/46382