台北栄総のレストラン、
AI化により業務効率が向上し、職員の食事がより快適に

2024 年 5 月 30 日

多くの大企業や大学キャンパスでは、社員や学生が仕事や授業の合間に気軽に食事をとれるよう、社員食堂や学生食堂を設置しています。病院も例外ではありませんが、貴重な昼食時間が会計の待ち時間で無駄になってしまうことが多く、利用者にとって悩みの種となっています。この問題を解決するために、ある病院の社員食堂では2023年10月、ViscoveryのAI画像認識技術を導入し、AIセルフレジシステムを構築しました。このシステムの導入により、会計のスピードと効率が大幅に向上し、食事のピーク時間でも職員がゆったりと食事を楽しめるようになりました。

食事体験の向上

この病院の革新的な取り組みにより、職員に大きな利便性がもたらされています。利用者は選んだ料理をレジ台に置くだけで、AIシステムが各料理を自動的に認識し、スムーズに会計が完了します。これにより、従来の「料理を手作業で認識する手間」が省かれました。また、操作もシンプルで、テクノロジーに不慣れな職員でも簡単に利用できるため、貴重な昼休みを最大限に活用してリラックスできるようになっています。

▲ 食事をする人が選んだ料理をレジ台に置くだけでAIが自動的に認識して会計が完了し、職員が貴重な昼休みをしっかり楽しめるようになった(画像提供:Viscovery)

管理効率の向上

レストラン経営者や病院管理者にとっても、AI画像認識のメリットは大きいです。忙しい食事時間帯でも、キッチンは各料理の販売データを正確に記録でき、手作業による記録ミスを防ぎます。画像認識による記録で、レストランは職員の食の嗜好や栄養摂取状況を把握しやすくなり、特に病院にとっては重要な情報です。こうしたデータを活用することで、レストランはメニューを柔軟に調整し、職員の栄養ニーズに合った料理を提供することが可能となり、職員の健康と業務効率のさらなる向上につながります。

(画像提供:Viscovery)
(画像提供:Viscovery)

社員食堂に限らず、一般レストランでも応用可能

このAI画像認識セルフレジシステムは、社員や学生食堂だけでなく、一般のレストランやフードコートにも応用可能です。

例えば、シンガポールの海底撈グループが運営する中華麺専門店「ハイヌードル」も、この技術を積極的に導入しています。消費者はセルフサービスエリアでレストランが事前に用意した料理を選び、麺の注文には専用のカードを取得します。料理やカードをセルフレジのカメラの下に置くだけで、AIシステムが素早く認識し、会計が進行します。このようにセルフレジのプロセスが簡素化され、会計待ちで食事時間が削られることもなくなり、レストラン側にとっても競争力の向上と新たなビジネスチャンスの創出につながります

▲ 海底撈グループの「ハイヌードル」では、消費者がセルフサービスエリアで小皿料理を選び、麺料理のカードを取り、これらをレジ台に置くだけでAIシステムが迅速に認識し、会計が進行する。セルフレジのプロセスが簡素化された
(画像提供:Viscovery)

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飲食テクノロジーの急速な発展により、消費者の食事体験や飲食業者の運営効率が大幅に向上しています。AI画像認識技術は会計だけでなく、入荷・出荷の検品、廃棄管理の削減、食事中の行動分析など、多様な分野で活躍しています。今後も、飲食業界をはじめ他の分野でもAI画像認識技術の活用が進展し、さらなる利便性と革新がもたらされることが期待されます。

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